BALNIBARBI STORY

バルニバービスピリッツ | 2021.06.07

レストランと本屋、新しい「当たり前」を目指す取り組み

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東京ミズマチWEST ZONEに2020年6月にOPENしたカフェダイニング『LAND_A』。週末には行列ができるほど多くのお客様に愛されている。そんなLAND_Aでは毎週土曜日(晴れの日)にPebbles Booksによる出張本屋さんが店前に。Pebbles Booksの久禮亮太(くれ りょうた)さんは大津THE CALENDAR内のBOOK CAFEの本も選定したプロのブックコーディネーター。今回はLAND_Aを運営する株式会社バルニバービイートライズ 代表取締役社長 井田大輔と久禮さんにこの取り組みについてお話を伺った。

レストランの店前に「出張本屋」を出す

Pebbles Booksの久禮さんとバルニバービの関係は長く、井田とも縁が深い。Pebbles Booksは一軒家を改装した本屋だが、そこはもともと小石川三丁目の町会の集会場として利用された場所。『ARINCO 小石川工場前店』を運営する関係で井田も町内会に参加し町内役員になり、町おこしやコミュニティ作りに積極的に参加していた。そこに久禮さんも参加するようになり、絆ができていったという。Pebbles Booksの開業時には井田自身も壁を塗るなどの改装もお手伝い。周年祭などのお祝い事には双方で協力するまでに。

久禮:店内のイラストも僕の友達でイラストを描いている方がいるので、お願いしたり、井田さん始め近所の方にご協力いただきながら、なんとかお店ができたかなという感じです。

夜遅くまで営業していることから地元の方も通いやすく愛される本屋になっているPebbles Books。井田も欲しい本があると都度久禮さんへ連絡をし購入するそう。そんな仲の良い久禮さんに井田は「出張本屋さん」の相談をした。

久禮:でも最初は、Pebbles Booksは少人数なのでなかなかお店の外に出て、ということはできなかったんです。そこで、販売という形ではなくまずは自分が選んだ本をお客様に待ち時間とかに楽しんでいただけるように棚に置く本を納めました。

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井田:それが好評で、僕から再度依頼をしたんです。久禮さんが置いてくださった本でお客様自体が本に触れる機会が増えてきたので、より本の魅力を伝えられる場の提供として「出張本屋さん」どうですか? と。

そこから話をつめて、今年に入り実際に「出張本屋さん」を毎週土曜日にスタート。店前に陳列された本たちはもちろん久禮さんの選定した本。久禮さんがLAND_Aに来店されるお客様をイメージして一つひとつ選んだ本はキャッチーでデザインも素晴らしい。

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意外な場所で本と出会える喜び

「出張本屋」はお客様の反応もとてもよく、本に惹き込まれるように店前に集まっていく。レストランに来店したお客様はまさか自分が本を買うとは思わなかっただろう。

久禮:お客様が実際に手にとって買ってくださるというのはいつも嬉しいんですが、本に出会えると思っていなかった場所でキョトンとした表情で「これ買っていいの?」みたいな感じになってからの、「あ!結構いいわね、買うわ」っていう、その様子を見ていることが楽しいし嬉しい。

井田:実際に毎週「出張本屋」さんをしていただいて、出張本屋さんへの客足も伸びてます。本屋さんがある、というのが根付いてきているんだと思いますし1つのキッカケでお店へ来る楽しみが1つ、また1つと増えたらそれは嬉しいです。僕はもともと地域の方々と一体となって新しい渦をつくれたらというのを意識してお店づくりに取り組んでいるので、多くの方にこの施設含めた場所が愛される事は本当に嬉しい。

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本屋自体が減っている中で「たまたま出会った本」に心癒される機会は少ない。だからこそ大手書店では平積みされているような人気作品ではなく、今の自分にふと刺さる本のセレクトが記憶に鮮明に残る。ここに来たら特別な1冊に出会えるかも...そんな予感がお客様に根付いて行くのだろう。

新しい「日常」をつくるための積み重ね

これからの展望を聞くと、まずは今の取り組みを続けていくことだと二人は話す。

久禮:以前来てくれたお客様がまた来ても楽しめる本のラインナップを用意して、その方がまたもう一回買ってくれる、楽しみにしてくれる。そういう楽しみが根付いたなということを実感したいなと思う。出来るだけここの毎週末の日常の風景になるように続けられたらいいなと思っています。

井田:僕も大小問わずイベントもいいと思うんですけど、そこに対する目的は何なのか?今回で言えば日常をつくることが一番大事だなって思うんですよね。レストランもそうですけど、日常を作るのが一番難しい。日々コツコツ継続していく以外ないんだなと思います。

手に取ったことのないような本を読み、美味しいご飯を食べる。二人が提案する新しいLAND_Aの姿はお客様の「お気に入り」になって、その体験を提供し続けることで多くの方の「当たり前」「日常」になる。そうすると新しい流れができて、その場所自体が活性化する。まさにバルニバービがこれまで積み上げてきた形、そしてこれからも目指していく形だ。毎週末、レストランと本屋がミズマチの当たり前になる日は近いかもしれない。

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地域活性化 挑戦

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鎌田智春
こんにちは!&初めまして、鎌田です! Webチームで既存サイトの改修などを行なっています。ご飯が大好きでぶくぶく太ったので、最近は1日1万歩を目指して歩いています(ウォーキングマシーン)。最近覚えた呪文は「始まれば終わる」。何事もコツコツと取り組んでいきたいと思います!